映画とテレビ番組の違い
本は、映画に似ている。 雑誌は、テレビ番組に似ている。 本も映画も、 製作した人達が、手間と予算をかける。 カバーは魅力的で、読者を惹き付け、 同時に本の内容を簡潔に、ストレートに伝えるよう工夫される。 そこには様々な試行錯誤がある。 カバーの素材は何にしようか、本のサイズは?紙は上質なものを使ったほうがよいかなど。 映画も、多くの人達の協力によって、 大抵は多額の予算をかけてつくられる。 俳優、女優、監督、カメラや音声、 映像編集などの各機材担当、 映画そのものをつくるだけでもものすごく多くの人達が関わってる。 そうして公開される映画は、 映画館やレンタルショップで売ってくれる人達がいて、 初めて多くの人達が観れる様になる。 雑誌やテレビ番組も、以上の多くの点で同様だろう。 異なるのは、 雑誌とテレビ番組は、 その製作期間の短さから、 どうしても短絡的な内容になるということ。 つまり、その場限りの楽しみであり、 長期的に観れば、 テレビや雑誌の内容は時間経過とともにほとんどが廃れてしまう。 故に映画や本と比べれば、長期的なメリットは少ない。 もちろん、その場限りの楽しみが必要な時もある。 そんな時は、小難しい本や長ったらしい映画よりも、 馬鹿で単純だけど、わかりやすくて短い雑誌やテレビ番組がいい。 バリで、何千億円という資産を築いた丸尾孝俊氏は、 1日3本のペースで映画を観るという。 何故そんなに観るのか。 それは、映画にはつくられた人達や国の文化が正確に記録されており、 世界を理解するためにはとても良いソースだということ。 そして、何億、何十億と予算がかかっているものを、 数百円で視聴できるということ。なるほどと思う理由である。